夏休みに入って早いもので2週間が経ちます。連日の暑さの中ですが、子供たちが夏休み前に立てためあてを少しでも意識して過ごしていたらうれしいなと思います。「まだ夏休みの練習帳が・・・。」なんて後ろ向きな気持ちになることはありません。「自分を成長なせるために何をするか」が肝心です。
夏休みを迎える会で、「カブトムシ」の話をしました。カブトムシは、さなぎからかっこいい成虫に成長します。この夏休みに、みんなにもカブトムシのように成長してほしい。でも、みんなはカブトムシのように見た目は大きく変わりません。
では、子供たちにとっての成長ってどういうことでしょうか。成長した姿=カブトムシと考えて、『どうなることが「カブトムシ」になるってこと?そうなるために何をする?』と投げかけました。
下に示した語彙力、粘り強さは、学びを進める土台となる力です。
掃除用具や靴の整頓には、場を整える力が必要です。見た目の美しさを追求する子は、生活規律も整っている場合が多いです。
こんな話をしたのは、杞憂かもしれませんが、各学年から出された夏休みの課題が、「苦痛な片付け仕事」となってはもったいないと思ったからです。漢字ドリルを「終わらせる」という意識より、言葉の力を「伸ばすために」漢字ドリルをつかうという意識の方が、成長を実感できると考えたからです。つまり、目的は終わらせることではなく、力を付けることです。
夏休みのめあてを立てたときも、まず「どんな力を伸ばしたいか」を考えた学年がありました。「言葉の力を伸ばす」というめあてを立てたなら、そのためのアプローチ仕方は、漢字練習、言葉調べ、短文作りなど多様です。どんな方法でアプローチするのかそこを考えて取り組むことが主体的な学びにつながります。
児童代表の6年生が交通安全宣言をしました。「命を守るために、必ずヘルメットを着用する」という内容でした。安全意識という力を高めるということです。
楽しい外国語の授業をしてくれた先生が、お別れのあいさつをしました。子供たちの言葉の力を伸びてくださいまいた。
与えられた課題をただこなすという受け身な姿勢から、「こんなカブトムシになるぞ!」という自分が成長した姿をイメージして生活し、「あってよかった夏休み!」になるといいなと思います。