梅雨に入り、あの爽やかな日がふと思い出されます。GW明けから運動会まで、子供たちは「のぼり坂」をかけてきました。
ダンスの振り付けが難しくて苦しい思いをしてきた子、リレーでみんなの足を引っ張らないようにと必死だった子、運動が苦手でやっとの思いでみんなについてきた子など、坂をのぼるのは大変です。でも、四小の子供たちは立派にのぼってきたと思います。それはなぜでしょうか。子供たちが本気で「成果を出したい」と思ったからではないかと思います。
自分たちで決めた種目をやれるわくわく感、みんなの前で披露するというドキドキ感が子供たちの心に火を着けました。練習を重ねるごとに、できなかったことができていくことで「努力の成果」を実感する楽しさも感じました。自分に対する期待が高まっていきました。
運動会に向けてがんばったように、「成果を出したい!」という気持ちを、子供たちがもつことができれば、力はぐんぐん伸びていきます。主体的に取り組むとは、なりたい自分が明確で、それに向かって見通しをもっている状態だと言えます。「自分(たち)で決める」ということが、着火材として成果があったことならば、それを生活のスタンダードにしていってはどうでしょうか。「学び方を自分で決めて学習する」ということも、運動会で種目を決めたことと同じです。自分が決めた学び方だからこそ、「成果を出す!」という気持ちも高まります。
第2ステージでは、あいさつ・廊下歩行に取り組みます。肝心なことは、あいさつや廊下歩行ができること以上に、そのことを通して「成果(心の育ち)」を出すということです。
「あいさつするよ!廊下は歩くよ!」と一方的に押しつけるのではなく、「何のためにやっているのか」「どんな成果が期待できるのか」などを、子供たちと共有しながら取り組みます。そうすることで、「取組後の成果」にわくわくできそうです。