新年度スタートという節目にかける、子供たちの期待の大きさが伝わってきました。やる気に満ちた表情、強い「追い風」が吹いていると感じます。
この時期は、子供たち同士、先生と子供たちなど、心の距離を縮めることが大切です。そこで、先生方自ら「自己開示」をしました。印象通りだったりギャップがあったりして、さらに親しみやすさが増しました。キャンプにはまってる、野球が好き、サッカーが好き、ラーメン食べ歩きが趣味など、「先生」以外の一面を知って、印象がぐっと上がったことでしょう。
しかし、人に対してもつ印象は、上に挙げたようなプラスなものだけとは限りません。「なんか怖そう」「厳しそう」「いばられそう」というような、マイナスな印象もあります。6年の学年開きで学年主任がこんな話をしました。「人に対して抱くマイナスな印象、それを引きずったままではいい関係はつくれない。気が合わなさそうという印象がある中でも、力を合わせられることが大事。そもそも印象と事実はちがう。」と。回りに、自分の理想とする人や気が合う人ばかり、なんていう環境はありえません。何かしらのやりにくさを感じるような、制約がある中でも過ごせる力が必要です。
出会いと同時に運動会へスタートです。本年度は、「自分たちで種目を決める」ということに挑戦します。意見を出し合う中で、「気が合わないな」と感じる場面が出てくるでしょう。そこをどう乗り越えるかで、「互いを認め合う」という本年度本校で育てる力の一つ「協働性」の育ちに差が出ます。何だか関係がぎくしゃくするとき、「どんな風に気が合っていないのか」、自分の心の分析をすることで対処の仕方が見えてくるかもしれません。
相手の好きなものを知ることは、その人に親しみをもつように自分の心のもちようをコントロールすることに役立ちます。よく学級開きでする「好きな○○は・・・。」は、協働性を育む大切な第一歩です。