11月8日(火)、修学旅行の思い出を6年生が1年生に伝える「修学旅行お土産話会」が行われました。「楽しかった!」という一言では伝えきれない充実感があったと思います。その思いをどうのように1年生に伝えるか、そこに学びがあります。
本年度は、子どもたちの主体性を伸ばす基盤として、自己理解、協働性、言語能力の3つの資質能力の育成に重点を置いています。この「お土産話会」は、言語能力を伸ばす絶好のチャンスです。対象が1年生ということで、話すことに対する意欲の高まりと、相手に伝わる言葉を選ぶことによる語彙の深まりが期待できます。
大切な相手への大事な思い出だからこそ、「伝わったかな・・・」と気になることでしょう。こういう経験が、人との人間関係をつくるための活きて働く力となります。
また、言語能力が高まると、微妙なニュアンスを含んだ自分の気持ちを表現できるようになるため、様々な問題解決や不安の解消に役立ちます。「言いたいこと、伝えたいことを言葉にできる」ということは、よりよく生きるための大きな力になります。
すべての学習は、言葉で理解し、言葉で考え表現します。言葉の力を高めることで、すべての学習での伸びが期待できます。
家庭での音読、漢字の学習は、言葉の力を育むことを目的としています。言葉の力を高めることは、一朝一夕にはいきません。継続は力なりです。