「こんな学校めったにない」と、所員さんに言っていただけた5年生。三ヶ日青少年の家を出てくるときの部屋の片付けが大変立派だったそうです。自然体験教室は、もともと「非日常の体験」が目的ですが、悪天候が予想され、さらに特別な条件の中での出発。ウォークラリー、キャンプファイヤー中止など、様々なイレギュラーを受け入れて活動したことでしょう。
この「イレギュラーを受け入れる力」がついたことが、大きな成果だと思います。今回のような悪天候は変えようがありません。自分がそれに合わせるしかないのです。また、青少年の家のような集団宿泊施設では、わがままも言いにくい状況なので、与えられた条件に合わせることが必要です。短い入浴時間、朝食の納豆、カヌーをこぐことなど、非日常(イレギュラー)に自分を合わせた経験が、今後、生きやすくなる力になったと思います。周囲の状況に身を任せて「自分が合わせる」方が楽な場合もあります。
今週は全校児童に「いいねカード」を渡しました。子どもたちも「自分が育っている、そのひみつ」がわかれば、今後もっと成長できそうです。子どもたちには、「自分がなぜ、その『いいね』だったのか」をじっくり考えてほしいです。夏休みまであと2週間、ひとつの自分のよさとじっくり向き合って、夏休みを迎えることに意味があると考えます。
「いいね」の裏側にある意識的、または無自覚の心がけに気づくことなどによって、自分のいいねが続くのではないかと思います。