連日の不審者情報、遊び場の減少にともない、子供たちの体力低下が心配される今日です。特に、「投げる」については、経験が浅い子が多く、課題となっています。そこで、6月13日(月)、5年生を対象に県のスポーツ指導員さんによる特別授業が行われました。
全員共通の目標を「遠くに投げる」と設定しました。ただ投げるだけでも、はじめは楽しいと思います。しかし、思うようにボールが飛ばないと、だんだんに熱は下がってきます。この授業では、子供たちの熱量はどんどん上がっているようでした。
子供たちの熱量が上がり続けたのは、遠くに投げるための3つのポイントが示されたことで、「投げる」という運動の奥深さを感じられたからだと思います。ポイント①「ひじを肩の高さより高く」、ポイント②「体重移動をつかう」、ポイント③「スナップをきかせる」です。
このように、「投げる」という運動を構成している要素をとりだし、その要素を動きの精度を高めていくことで、効率的に技能を高めることができます。子供たちは、やればやるほどボールが飛ぶようになっていったので、熱量が上がり続けました。投げることの深い部分を知り、やる気が持続したのだと思います。
体育に限らず、国語や算数でも深いところを知ることで、きっとやる気が上がってきます。学校では、子供たちが教科や活動の深い部分に目を向けられるように指導の仕方を考えています。6月14日(火)は、プロの表現力の深さを学ぶ、劇団たんぽぽ演劇鑑賞「ルドルフとイッパイアッテナ」を行いました。新体育館で初めての大イベントでした。
「もう一回みたいです。友達を大事にしようと思いました。」(2年生)
「大きな声でげきをみせてくれて、その元気なこえをもらって、感動しました。」(2年生)
「ダンスや歌声がそろっていてすごかったです。笑い声や泣き声の表現力もすごかったです。とてもたくさん練習しているんだと思います。(5年生)
「何度も出てきた名言、「絶望は愚か者の答えだ」がかっこよくて心に残っています。」(5年生)
物語のテーマに迫る感想、役者さんの日々の鍛錬「表現力」に向けた子、演劇の奥深さを知ることができたのではないでしょうか。
6月は読書月間です。読書の奥深さをも感じてほしいです。