「もっと自分から行動してほしい」。こんな思いをもつ方、多いのではないでしょうか。どんなときに子どもたちは自ら動き出すのでしょうか。「遊び」がそこにあるとき、子どもたちは自ら動き出します。
1年生で「ふわふわゴー」という図工の学習がありました。食品トレーの軽さを生かして、お気に入りの動くおもちゃをつくりました。子どもたちは、好きな動物や乗り物にトレーを変身させました。そして、お気に入りの自分の作品をあおぎ、ふわふわ動かすことに夢中になりました。
やがて、「あれれ。思ったように動かないぞ。」「もっとふわふわさせたいな。」と、こんな思いが出てきました。遊びを通して出てきた問いは、子どもたちを本気にします。何とかして解決しようと動き出しました。
「どうしたらそんなにふわふわ動くの?」と自ら対話を始めました。対話でつかんだことを生かすして改良です。「ふわふわゴー」は、遊びから対話が生まれ、対話から学びが深まった学習となりました。
このように、学びを深めるために「対話」をすることは大変有効です。しかし、国語や算数などでは、対話が止まってしまったり、そもそも始まらなかったりすることもあります。対話は学習を深めるための手段ですが、対話が止まると思考が止まることにもないかねません。
そこで、本年度は月2回、朝の活動で「対話の時間」をつくりました。話しやすいテーマを設定し、まずは対話を楽しいと感じることを目指しています。
「もしも~だったら」「山と海ではどっちに行きたい?」「犬と猫、飼うならどっち?」など、自分の経験を元に話ができるようなテーマを設定しています。
生活体験を元にした対話が続くようになったら、次は教科の学習内容を元にした対話が続くようにしていきたいと思います。
本日16日5年生が自然体験教室(山の家)に行きました。普段の授業では、上手に言葉でつながることができる5年生。いつもと違う場所での活動でも、言葉でつながることができるか、そこがポイントでした。
考えを出し合って課題をクリアしたウォークラリー。
自分にできそうなことを進んでして、協力することを楽しんだバーベキュー。
「どうすれば早く火がつくのかな。」
「私が焼くから、火の管理をして。」
「肉が焼けたから取りに来て。」
片付けも分担して、効率よくできました。どこをきれいにすればよいのか自分たちで考えて行動できたので、あっという間にきれいになりました。
言葉でつながったことで、お腹いっぱい、充実感いっぱいになれた5年生でした。